<コース> 夏の青春18きっぷ
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR岐阜(8:53→9:09) → JR美濃太田(9:44→9:56) → (長良川鉄道) → 郡上大和(11:38)
郡上大和駅 → 徒歩10分 → 道の駅 古今伝授の里 → 郡上大和(13:10) → 郡上八幡(13:27) → 駅観光案内所レンタサイクル5分 → 宗祇水

宗祇水
水の町郡上八幡のシンボルで日本名水百選の第一号。
まだ残暑が厳しい夏の青春18きっぷ最終は奥美濃郡上八幡へ。長良川に沿ってかつては
国鉄越美南線が走っていましたが昭和61年に第三セクター長良川鉄道に引き継がれました。
本州最長の三セク鉄道で国鉄時代の古い駅舎も多く、川の流れと景色をのんびり見【ながら】の列車旅。
唯、線路は頻繁に川を渡るので、川を眺めるには頻繁に座席を左右に移らなければならないのが難点でしょうか?

JR美濃太田駅に併設された長良川鉄道の駅からスタート
これは9:56分発の「ゆら~り眺めて清流列車 1号」で、湯の洞温泉口から郡上八幡間の景勝地で徐行運転する。

長良川に架かる鉄橋から
太公望の姿もチラホラと…。
鮎と清流で知られる郡上八幡ですが、もう一つの顔は古今伝授の里。
勅撰和歌集の「古今和歌集」の解釈を秘伝として師匠から弟子に伝えたもの。
平安末期から公家を中心に伝わっていましたが、室町中期の大和町の城主・東常縁(とうつねより)が
秘伝を悉く伝授された事で彼が一大権威になりました。

レトロな郡上大和駅舎
喫茶店「NAGARA」を併設。道の駅 古今伝授の里の最寄り駅。

郡上市大和地区マンホール蓋

道の駅にあった顔ハメ

道の駅 スタンプ
文明3年(1471年)、常縁が大和町の明建神社で連歌師飯尾宗祇に古今伝授を行った事で、
郡上八幡は古今伝授の里となった次第。郡上八幡の町中には宗祇が常縁から和歌を学ぶために
泉の畔に草庵を結び愛用した清水が今に伝わります。
これが宗祇水で昭和60年に全国名水百選の一番手として指定されました。
大和から市街地までは10㎞程離れていますが、中世の人はさぞ健脚だったのでしょう。

こちらもレトロな郡上八幡駅舎

郡上おどりの提灯も今年は中止で虚しい
待合室に見えるのが駅スタンプ。

郡上八幡駅は登録有形文化財になっている

待合室でスタンプ押印
尚、郡上八幡駅は戦前の復刻版。

郡上八幡の町中にある建物
橋本町付近の旅館・食事処。
宗祇に伝わった古今伝授は弟子の牡丹花肖柏と公家の三条西実隆に伝えられます。
実隆の後は代々三条西家に伝えられたものが最も権威あるものとされました。
戦国武将であった細川藤孝(幽斎)は三条西家から伝授を受けた当時唯一の人。
関ケ原の戦いでは少数で田辺舞鶴城で籠城しますが、古今伝授を絶える事を惜しんだ朝廷が勅使を派遣し、
彼の身柄を保護して開城させるという【調停】にこぎ着けたのは有名な話です。
「芸は身を助く」を地で行く話ですが、このようなことは【古今】に例はありません。
尚、後に幽斎は八条宮・三条西実条・烏丸光広に伝授を行い、この系列は御所伝授と呼ばれるようになりました。
尤も、古今伝授については本居宣長が『石上淑言(いそのかみのささめごと)』で
完全な作り事であると一刀両断にしている事も付け加えて置きます。

メインの新町通り商店街

やなか水のこみち
新町通りから中に入った場所にあり、宗祇水と並ぶ撮影スポットでもある。

水のこみちにある湧水
飲用可能。

水のこみちから新町通り方面を見る

新町通りのレトロな家屋

郡上八幡旧庁舎記念館
今は観光案内所、土産、食事処となっている。

吉田川に架かる新橋上から見た旧庁舎記念館

新橋上から吉田川の向こうの長良川方面を見る
よくここから子供たちが川に飛び込む写真があるが、事故が多いので休止中?

川を越えて重要伝統的建造物群保存地区の本町通りへ
写真は酒屋。

桜間見屋
明治20根創業の肉桂玉製造販売元。

店の前には肉桂なのになぜか杉玉が吊ってある

桜間見屋の脇を抜けると宗祇水へ
郡上八幡は長良川の支流吉田川沿いに開けた城下町で、夏は郡上おどり一色ですが今年は中止。
コロナの影響はここにも出ています。
そんなことが影響してか、長良川鉄道の駅舎はレトロな文化財で、古い町並みも残っています。

石段を下ると宗祇水
左は小駄良川に架かる清水橋。

上から見た宗祇水
水を貯める場所が区切られているのは、水のきれいな順位に拠る。

清水橋の上から

小駄良川沿いの民家郡

職人町・大工町の古い街並み

古い街並みの向こうに見える郡上八幡城

城へ向かう大手町通り沿いの家屋

洋風建築の医院

大手町の東端にある安養寺
ここから城へと登る。

宮ケ瀬橋の上から見た吉田川
文化の香りに加え鮎や鰻の香りも漂ってきますが、レンタサイクル返却が16時なので泣く泣く断念。
先に郡上大和で道の駅で道草を食ったのが尾を引きました。
その代わり時間に余裕があった道の駅で「ほう葉みその定食」。
郡上八幡なら当然【ミノ】ですが、この日は飛騨牛。大いに【ほおば】る事ができました。
たまには【つねより】違ったものも良いものです。

道の駅にある「安食里」にて
これは「ホウ葉定食」 ¥1350

同じく道の駅にある「みちしる」にて
ひるがのイチゴソースシャーベット ¥350

郡上市マンホール蓋

郡上市マンホールカード 2種類
配布場所はこちら

郡上八幡郵便局 ; 郡上踊り、八幡城、吉田川と鮎

大和郵便局 ; 古今伝授の里、東氏記念館、梨
八幡小野郵便局 ; 郡上踊り、八幡城、三日月
自転車を駅に返して帰りの列車に乗ると、車体には見慣れないキャラが。
さくらももこさん作の「GJ8マン(ジー・ジェイ・エイトマン)」とありました。
初めは不思議な名前と首を傾げましたが【ぐじょうはちまん】をアルファベットと数字で表したものと分かり納得。
文字通りGood Jobです。車内の説明には、作者が頼まれもしないのに勝手に考えてみたとあるので、
余程この町が気に入ったのでしょう。司馬遼太郎も『街道を往く』で日本で最も美しい山城と書いています。
それにしてもこれだけ思いが強いのは、さくらさんが【清水】出身だからでしょうね。

帰りの列車の車体

このキャラは「ちびまる子ちゃん」のキャラに似ている

車内の説明

運転席横には専用スタンプも設置
[参考書]
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