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大乗寺(岐阜県郡上市) 小駄良川沿いの紅葉の名所

2020.09.28(22:18) 708

鮎があれば大乗寺(2020.9.5)

<コース> 夏の青春18きっぷ
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR岐阜(8:53→9:09) → JR美濃太田(9:44→9:56) → (長良川鉄道) → 郡上大和(11:38)

郡上大和駅 → 徒歩10分 → 道の駅 古今伝授の里 → 郡上大和(13:10) → 郡上八幡(13:27) → 駅観光案内所レンタサイクル5分 → 宗祇水 → 大乗寺 → 慈恩寺 → 郡上八幡駅

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清水山大乗寺(日蓮宗)

 郡上八幡は長良川の支流吉田川に沿って形成された城下町ですが、

さらにその吉田川に流れ込む小駄良川という川沿いにはいくつかの寺院があります。

城下町の地図を見ても職人町等はありますが寺町の記載はなし。

城下町に拠っては防御の為に寺院を一ヵ所に集める所もありますが、郡上八幡は三方を山に、

西を長良川という大河に囲まれた要害の地なので、その必要がなかったのでしょう。

尤も平地が少なかったという理由もあり得ますが…。

職人町を北へ抜けて西へ小駄良川に架かる橋を渡った山麓にあるのが大乗寺。

山門前に立つと積翠城と呼ばれる郡上八幡城が真東に聳えます。

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職人町を北から望む

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小駄良川に架かる大乗寺橋の向こうに寺院が見える

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大乗寺橋の上から小駄良川を南方向に見る

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山門前から見える郡上八幡城

清水山大乗寺(せいすいざんだいじょうじ)は、

『越前朝倉家の落ち武者の清水三右衛門尉が、小駄良郷中桐村に茅舎を結び法華坊と呼んだのが嚆矢。

彼は天正年間に京都の日蓮宗妙覚寺の第二十世日乾上人に随身し日了と改名。

寺も妙覚寺の末寺となり大乗寺と号した。

 日了の後を継いだ日能上人の慶長8年(1603年)、城主遠藤但馬守慶隆(よしたか)に拠って信仰され

現在の地に堂宇を寄進された。これは慶隆にとって浅井・朝倉との戦は初陣であった事、

加えてここが当郡一寺の日蓮宗であった事に拠るとされる。

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大乗寺入口

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大乗寺由緒

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山門(鐘楼門)近影
享和3年(1803年)の落成。扁額は「清水山」。

 享保15年(1730年)2月の火災に拠り尽く消滅。元文元年(1736年)京都の本山より

本尊の一塔二尊大曼荼羅を勧進。享和3年(1803年)には諸堂が再建された。

 大正8年(1919年)7月16日の大火によって周辺の江戸時代の建造物は殆ど焼失したが、

山門である鐘楼門と鬼子母神堂のみ焼失を免れ江戸時代の面影を今に伝えている。

 山門正面には鬼子母神堂、右奥には仁王像の鎮座する本堂、明治時代創建の庫裏など諸堂があり、

秋には境内が赤く染まる紅葉の名所でも知られる。』 とあります。

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山門正面に建つ鬼子母神堂

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享和3年(1803年)建築の鬼子母神堂
毎年8月1日には朝顔市が開かれる。

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本堂前から見た鬼子母神堂

 伝統的な街並みに比べて古刹の印象が薄い郡上八幡市内ですが、最も古刹の雰囲気を伝えるのがここ。

裏山には戦国時代の尾壺城跡もあり、中世より重要視されたのが分かります。

 珍しいと思ったのが鬼子母神堂。関東の日蓮宗寺院では珍しくないですが、以西では少ない。

おまけに朝顔市まで開催されるとあっては、江戸の三大鬼子母神との関りもありそうです。

 非常に清閑な趣の寺院。山門前に「御朱印は本堂横へ」とあるので、ベルを押せども返事はなし。

諦めて次の場所へ向かう事にしました。

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本堂全景

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正面から見た本堂
内陣で参拝できる。

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本堂前から見た境内
木立のためか昼尚、薄暗い印象。

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紅葉の名所だけに境内には紅葉の巨木も

 この日の巡礼が終わって駅に向かう途中に再訪すると御住職夫人が対応。

殆ど期待しなかったので、砂漠にオアシスに出会った気分。伺うと庭掃除されていたとの事。

早速御朱印を御願いして、その間に本堂内陣で参拝もさせて頂きました。

 山号の由来を尋ねると、

夫人;「せいすいざんと言いまして、境内の山手から清水が湧出した事が由来です。」

和辻;「今でも湧き出していますか?」

夫人;「はい、細々とですけど…。」

てっきり開山の俗名清水三右衛門尉に由来すると思っていましたので己の無知を反省した次第です。

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