<コース>
京都駅 → (市営地下鉄) → 北山 → 徒歩15分 → 上賀茂神社 → 徒歩5分 → 大田神社

賀茂別雷神社(山城国一宮 旧官幣大社 式内社)
上賀茂神社は下鴨神社と共に山城国一宮で世界遺産ですが、加えて神社の周辺の社家(しゃけ)は伝統的建造物群の
風致地区となっています。上賀茂神社境内を流れる御手洗川は奈良の小川と名を変え、境内を出ると更に明神川と名を変え
門前に続く社家町を東流します。

上賀茂神社から流れ出た「ならの小川」

明神川となった場所の南から社家が始まる
『社家とは上賀茂神社の神官の家柄で代々世襲制。社家が形成されたのは室町時代頃からで、閑静で独特な家並みを
形成している。明神川の上に家毎に架けられた土橋、川沿いの土塀や門、独特の妻飾りや塀越しの緑の庭が一体となって
社家の景観を今に伝える。
かつては300近くあった社家も今は40軒程、必ずしも神官が居住している訳ではないが、往時の姿を伝えるものとして
昭和63年に伝統的建造物群に指定された。

土橋、土塀と特徴のある社家

社家の前を流れる清冽な明神川

藤の木通りから神社方面を見る
保存地区は川が境内を出た場所から楠の巨木を御神木とする藤ノ木神社までの数百mの区間。その名も藤ノ木通りと
呼ばれる。長きにわたり社家の内部の様子は知られる事はなかったが、元社家の錦部家が「西村家別邸」として公開
されている。』 とあります。

これは楠ではなく藤の木通りの北にある楡の木

こちらは社家ではなく、名産「すぐき」の老舗

藤の木通りの中程にて
寺院と異なり神社は代々世襲が原則ですから社家自体には驚きませんが、通常一家か二家と思っていたので、
これほどの数があるのには驚き。しかし期限を遡れば賀茂県主の系列で、平安時代初期に上賀茂・下鴨の祠官家に
分かれ代々両社の禰宜を務めるようになったようです。

藤の木社の西側にある社家
堂々とした生垣と石垣が特徴。

通の最も東側にある社家
これだけ多岐に分かれたのは、賀茂一族が朝廷を【震撼】させる程の隠然たる勢力を保持していた事、或いは賀茂大社の
力が強く一家に勢力が集中する事を怖れた朝廷の思惑があった等、想像が膨らみます。
上賀茂では七家、下鴨では五家が有名で、前者からは賀茂真淵が、後者からは鴨長明が出ていることから日本史上にも
大きな貢献をした事になります。いい【しゃけー】勉強になりました。

明神川が南に向きを変える場所に建つ藤の木社と御神木の楠

藤の木社近くの明神川

上賀茂伝統的建造物群保存地区(社家の町)

京都上賀茂郵便局;上賀茂の伝統的な社家屋敷、大田の沢の杜若
(2020.10.19の局移転以前)
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