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瑞龍寺 法堂(富山県高岡市関本町)<瑞龍寺 その四>

2021.09.13(21:17) 955

法堂見てGood!(2021.7.22)

<コース>
【往路】JR大阪(6:30) → (サンダーバード1号) → 金沢(9:13→9:27) → (あいのかぜ冨山鉄道) → 高岡(10:08)

高岡 → 徒歩15分 → 大仏寺 → 高岡(11:12) → (氷見線) → JR伏木(11:24) → 徒歩5分 → 勝興寺 → JR伏木(13:01) → JR高岡(13:15) → 徒歩10分 → 瑞龍寺

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高岡山 瑞龍寺(曹洞宗)
国宝・法堂

 仏殿の後は境内の最も奥にある法堂へ。国宝・法堂は、

『明暦年間(1655~1657年)の竣工で建坪186坪。総桧造りで境内第一の大建築、構造は方丈建築に書院建築を

加味したもので六室より成る。

 中央奥の内陣には二代藩主前田利長の位牌が安置されている。戒名は「瑞龍院殿聖山英賢大居士」。

中央二室の格天井には狩野安信の四季の百花草が描かれており、正面内陣の欄間には高岡という地名の由来と

なった鳳凰が刻まれている。

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法堂正面
入母屋造、銅版葺きである。

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法堂入口からの眺望
左から鐘楼、大庫裏と仏殿。

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掲げられた「瑞龍寺」の扁額

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法堂の廊下
内部を土間床とする仏殿に対し、法堂は畳敷きである。

 法堂の奥にあるのが重要文化財の大茶室。ここは住職の接賓や行事打ち合わせ、また大衆に向かって法儀を行う場所で、

全国で一例しかない貴重なものである。背面と北面の外壁と妻壁は城や土蔵と同じく土を厚く付けた大壁、軒裏は城のように

土で塗り上げた揚げ裏、内部の天井は船底型に漆喰仕上げされた土天井と、その特徴は他に例を見ない防火対策を講じた

構造にある。これはこの建物の奥に日常住いである書院や小庫裏があり、七堂伽藍との接点に当たるため類焼を防ぐ目的

から考え出されたものである。』 とあります。

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重要文化財・大茶堂
天井の曲線に注目!

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大茶堂説明

 何気なしに見ると気付きませんが、こうして説明を受けると時代を先取りしたモダンな意匠や珍しい構造に改めて感心。

高岡の由来が鳳凰とは全く知らず。調べると利長公が築城と開町に際し「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」

と言う詩経の一節を採った瑞祥地名とありました。

利長公の戒名が当寺の名前になった訳ですが、自らの名に龍、町の名に鳳凰とは随分欲張ったもの。今で言えば

キラキラネームとも言えましょうが、明治22年(1889年)に市制が施行された際に高岡は最初の市になった事を思うと、

利長公の姿勢は見事に実を結んだと言えます。

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大茶堂の釘隠し
梅鉢紋は前田家の家紋だが、桐は太閤さんのものか?

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法堂と大茶堂の間にある中庭

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法堂の格子から見た大庫裏

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