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法蔵寺(長野県安曇野市豊科新田)<法蔵寺 その壱>

2021.09.17(22:06) 957

安曇野の念佛道場(2021.7.23)

<コース>
【往路】JR糸魚川(6:00) → JR南小谷(7:20→7:27) → JR豊科(9:11)

JR豊科 → 徒歩7分 → 法蔵寺

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周岳山 信楽院 法蔵寺(浄土宗知恩院末寺)

 二日目は糸魚川から大糸線で長野県へ。真宗の国から信州の国への移動ですが、糸魚川~南小谷間は非電化区間。

しかも列車が1日5本と、ここで遅れると後が大変なので気合を入れて6時の始発乗車。もうすこし何とかならんのかと

思いますが、この区間はJR西日本管内で南小谷以南のJR東日本管内とは政治的?にも不連続。今後も本数が増える

可能性は低そうです。

 南小谷で乗り継いで安曇野市の中心地、豊科駅に着いたのが9時過ぎ。道祖神で有名ですが、どちらかと言うと

西洋的な雰囲気を持った町。駅舎もそうですが、目的の市役所もホテルに似た外見でした。

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JR豊科駅舎
大糸線はこのようなメルヘンチックな駅が【おおいと】ころ。

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リゾートホテル風の安曇野市役所

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安曇野市マンホールカード
市役所にて配布。

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しかしマンホール蓋は何故かこのデザイン

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豊科郵便局 ; 常念岳、道祖神、神代文学碑

市役所でカードを貰い、郵便局窓口で押印した後は駅に戻るだけですが、ふと横を見ると、安曇野の念佛道場の垂れ幕が。

予定には全く入っていませんでしたが、見ると木々に囲まれた古刹の雰囲気。急遽予定を変更して巡礼することに。

北側にある垂れ幕の門から入りましたが、正式な山門は西側。改めて西から境内へお参りしました。

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市役所側(北側)から見た法蔵寺入口

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正式には西側にある山門から入山するのが習わし

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山門の説明

 周岳山信楽院法蔵寺(しゅうがくざんしんぎょういんほうぞうじ)は、

『今から800年前、松本市平瀬養老坂に天台宗法性寺として草創されたと伝わる。その後、時代は下って永正3年(1506年)、

吉野区梶海渡(安曇野市豊科)に創建。開山は承蓮社傳誉上人で京都の人と伝わる。

 次いで慶長13年(1608年)松本城主石川光長が新田成相の宿場建設に際し、群奉行青山出羽、丸山丹後守、岡村小兵衛、

吉野村の地侍に命じて吉野区梶海渡から現在地に移転。その時の常連社然誉上人が中興開山となっている。

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山門にある欅の白木の彫刻群

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山門から鐘楼門へと続く参道

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鐘楼門遠景

 明治4年、松本藩の廃仏毀釈の為、本堂・庫裏が破壊された。その後、再三復興を計画するが中々実現せず、漸く

昭和25年(1950年)より9ヵ年を経て本堂が落慶した。

 廃仏毀釈以前の建造物としては、寛政元年(1789年)建立の山門と楼門が今に残る。第21世性達大和尚の時で、

上諏訪の大工棟梁伊藤(柴宮)長左衛門矩重の手になる。矩重は江戸時代後期に現れた非常に個性的な工匠であり

「近在に比肩する者なし」と讃えられた。諏訪大社下社春宮幣拝殿を始め、我が国の社寺建築に名作を残している。

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鐘楼門の阿吽の仁王像と錫杖
奥に見えるのが本堂。

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法蔵寺縁起

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鐘楼門脇にある成新学校跡

 山門は銅版葺きの唐風造りの薬医門で正面に相応しい重厚な造りである。この門の最大の特徴は各所に欅の白木の

彫刻で、唐獅子・龍・鳳凰・松・牡丹・梅・雲などが躍動感を持ち見事なまでの調和をしている。

 楼門は二重屋根で、下には阿吽の仁王像、階上には梵鐘が吊るされ、今でも毎昼夕2回安曇野に時を告げる鐘音が

響き渡る。庫裏は徳川時代中期の建物で、間口9間、奥行き11間の信州特有の本棟造りで、正面は白壁蔵造りの重厚な

木造建築である。』 とあります。

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本堂側から見た鐘楼門

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参道の先に建つ本堂

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本堂前の礼拝石?

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本堂の「法蔵寺」扁額と飛天彫刻

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扁額を支える二匹の龍の彫刻

 成程、山門から楼門へ至る参道は古刹の雰囲気十分。唯、それらに比べると本堂が新しい印象でした。

寺務所で対応下さった住職夫人の話では、

夫人:「松本は廃仏毀釈が非常にきつかったので、多くのものが破却されました。」 の事。

善光寺を有する信州は、木曽・伊那・上田・飯山それぞれに名刹がありますが、松本近辺だけは寺院は思いつきません。

こんな経緯があったのかと改めて思った次第です。それにしても県では日本三位の面積を誇る長野だけの事はありますね。

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本堂からの眺望

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本堂前から見た鐘楼門

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境内から見た鐘楼門
晴天の日には後方に北アルプス常念岳が見えるが…。

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徳川時代後期建築の観音堂

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