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三留野宿 (長野県木曽郡南木曽町読書)

2021.11.16(20:24) 992

三留野から妻籠へ(2021.9.5)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR名古屋(9:14→9:24) → JR中津川(10:39)

中津川駅前 → 徒歩5分 → 中津川宿 → JR中津川(12:00) → JR南木曽(12:19→12:40) → (御岳バス) → 妻籠(12:47)

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三留野宿(中山道第四十一番宿)

 中津川で宿場散策をした後、数少ない12時の電車で南木曽駅へ。

ここからはこの日の目的地妻籠宿へ向かいますが、駅周辺には三留野(みどの)宿があるようなのでバス待ちの間に散策。

駅前の道を木曽川に沿って歩きましたが、それらしきものはなし。後で駅の観光案内所で確認すると、中山道は線路の

東側で三留野宿は更に北側でした。

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宿場の雰囲気を出したJR南木曽駅舎
停車しているのは観光タクシー。

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JR南木曽駅スタンプ
(上) 国鉄時代のわたしの旅印  (下)JR東海名古屋支社印

 三留野の地名については、

・木曽氏が飛騨路の敵を防ぐため西方の田立山に砦を構え、館をこの地に築いて一族を置いたので御殿(みとの)と言った。

・古代に木曽開道の時に、ここに宿舎を建て国司官吏の休息の殿とした。

・文明年中に木曽家豊がその官舎の跡地に館を建て、嫡子家範を居らせ御殿と号した。

・古く小木曽庄の内にあった水野保(みずのほ)が転じた。

と様々な説があるようですが、明治7年に与川村・三留野村・柿其(かきぞれ)村が合併。

それぞれの頭文字をとって読書(よみかき)村となり、同年に蘭(あららぎ)村と妻籠村が合併して吾妻村に。

更に昭和36年には読書村・吾妻村・田立村が合併して南木曽(なぎそ)村になって三留野は子字で残るのみになりました。

平成の大合併を持ち出すまでもなく、合併に拠って由緒ある地名が消滅する例は多いですが、木曽地域の行政区は

どんどん軽くなっている感があり、歴史好きとしては【なきそ】うになります。

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線路西側を走る道
ここが中山道と勘違いしていた。

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南木曽郵便局 ; 柿其渓谷、明治中期の服装をした妻籠宿の郵便配達員

 さて木曽路の中山道は、木曽川に沿って並びますが、三留野から落合までの妻籠馬籠の二宿は川と中央線からも

離れた山越えルートを採ります。具体的には、

南木曽駅(標高410m) → 妻籠宿(420m) → 馬籠峠(801m) → 馬籠宿(620m) → 落合宿(330m) と言った具合。

山中に広い盆地があるわけでなく、なぜわざわざ峠を越えるルートを採ったのか。

 ところが歩いていると木曽川に注ぐ川があり、そこに架かる橋に「蛇抜(じゃぬけ)」の名が。

蛇抜とは、木曽地方では土石流の事で、直前に蛇のような匂いがする所の命名だそう。

このような命名があるのは土石流が頻繁に起こったからではないかと想像しました。

 木曽川沿いのルートを避けてまで、面倒な山越えを選んだのにも納得。

明治の鉄道は馬籠妻籠ルートではなく木曽川沿いに敷設されましたが、大雨などで不通になることもしばしば。

そう思うと、先達の先見の明に改めて感心せざるを得ませんでした。

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木曽川に注ぐ川に架かる蛇抜橋

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木曽川に架かる桃介橋
電力王・福沢桃介が水力発電の為に架けた全長247mの吊り橋。近代化遺産として国の重要文化財。

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木曽川沿いの天白公園

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JR南木曽駅付近からの桃介橋遠望

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