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妻籠宿 中町 (長野県木曽郡南木曽町)<妻籠宿 その弐>

2021.11.19(22:29) 994

妻籠宿本陣と脇本陣奥谷(2021.9.5)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR名古屋(9:14→9:24) → JR中津川(10:39)

中津川駅前 → 徒歩5分 → 中津川宿 → JR中津川(12:00) → JR南木曽(12:19→12:40) → (御岳バス) → 妻籠(12:47) → 徒歩5分 → 高札場 → 本陣・脇本陣

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妻籠宿 (中山道第四十二番宿)
街道沿いに建つ脇本陣奥谷。

 高札場からスタートした宿場巡りは徒歩5分程で中央付近ですが、中山道を挟んで東西に並ぶのが本陣と脇本陣。

『戦国時代にあった妻籠城は、小牧・長久手の戦いで木曽義昌の家臣山村良勝が徳川軍を撃退した場所。

この時に籠城した中に島崎・林・勝野・鮎沢の諸氏があったが、島崎氏は妻籠宿問屋・本陣、林氏は問屋・脇本陣、

勝野氏は三留野村庄屋、鮎沢氏は三留野村本陣・田立村代官と子孫はいずれも有力者になっている。

尚、妻籠城は元和2年(1616年)に破却となった。

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下町付近から本陣方面へ向かう
左は土産店「いさばや」。

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脇本陣奥谷(おくや)付近の町並み
左手には御菓子処「満寿庵」が。

 妻籠宿本陣は島崎氏が任命され、明治に至るまで本陣と庄屋を兼ね務めた。

島崎藤村の母の生家であり最後の当主は藤村の実兄の広介、馬籠から伯父の家へ養子に来た。

 本陣は明治になって取り壊され、御料局妻籠出張所が建設されたが後に町に払い下げ。

それを機に島崎家所蔵の江戸後期の絵図を元に平成7年に本陣として復元された。

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妻籠宿本陣前にて
左は人馬会所。

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人馬会所(問屋場)

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人馬会所説明

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会所の想像図

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会所の奥行

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本陣入口

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門の彼方に見える本陣

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本陣の内へ
何故かこの日は無料で拝観できた。

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本陣建家
但し、内部は拝観できず。

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本陣の構え

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本陣内部の様子

 脇本陣は林家が庄屋・問屋を務めた家。現在の建物は明治10年に建て替えたもので、それまでは禁制であった桧を

ふんだんに使い、城郭を模して造られた。明治13年6月28日には巡幸中の明治天皇が小休止されている。

主屋を公開し、裏の土蔵を資料館として脇本地の屋号を付けて奥谷(おくや)郷土館として昭和42年に開館した。

その優れた建築技術が評価され、平成13年には国の重要文化財に指定された。

またこの家には島崎藤村の生家の隣家の大黒屋から嫁いできた、おゆふさんの婚家。

藤村が「まだあげそめし前髪の」と歌った初恋の人と言われる。』 とあります。

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重要文化財・林家住宅(脇本陣奥谷)

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脇本陣前に建つ明治天皇小休所碑

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小休所の説明板

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脇本陣近影
内部は有料拝観できるが、この日はスルー。

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脇本陣付近の町並み
右手の家屋には袖卯建が見える。

 藤村といえば、すぐに馬籠の生まれと思い浮かびますが、隣宿の妻籠にも所縁がありました。本陣の島崎家は

藤村の祖先かと思いましたが、藤村の生家は馬籠城を守った島崎監物の子孫で代官と呼ばれていたとか。

一族で各地に分かれて木曽氏に仕えていたようですが、浪漫主義で知られる藤村の祖先が江戸の【夜明け前】に

籠城したというのも歴史の面白みです。

もし写実主義ならば、「小諸なる古城のほとり」ならぬ「馬籠なる古城に籠り」となった筈ですが、そうならなかったのは

城が【破戒】されたからでしょうか?

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柏屋近影
かつての旅館か?

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本陣付近の中山道遠望

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桝形を通り寺下地区へ
左の阪本屋は現役の宿屋とある。

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